Teenage Dream – 平家みちよ (1998)

  • 平家みちよ: 1st Album
  • Release Date: 1998.03.25
  • Produced by はたけ

Teenage Dream
Album Review

残念なイメージほど残念ではない、ハロプロ始祖:平家みちよの1stアルバム

モーニング娘。とほぼ同時に産み落とされたもう1つのハロプロの始祖:みっちゃんこと平家みちよが送り出したファースト・アルバムはインスト1曲を含む全11曲。

プロデューサーであるはたけを中心にシャ乱Q総出演なのは想定内だけど、他の参加ミュージシャンがけっこう凄くて、はたけのソロプロジェクトでも一緒に活動してたLOUDNESSやらHOUND DOGやら、ライターはPRINCESS PRINCESSやら工藤静香(”愛絵里”名義)やら、もしかしたらはたけの人脈総出演なのかもしれないし、気合いだけはスゴそう。

そんな多数の凄腕ミュージシャンや名作家が集結したこの作品。たいしてヒットしてないシングル2枚だけ(しかも1曲はカバー)では確かに取っ付きづらいし、デビューから半年も経たないうちにアルバムを出さなきゃならないほど急ぎの案件だったとも思えないしで、強行突破を仕掛けるミュージシャンと成長段階のみっちゃんの対比が若干アンバランス?

でも、どうしても残念なイメージがつきまうけど、ここに収録されてる楽曲のほとんどは決して残念ではなく、むしろ輝かしい未来を想像し得る楽曲もあることは記しておきたいわ。

アルバム全体はシャ乱Qが得意とする歌謡曲ベースのロック

みっちゃんのアカペラから怒涛のハードロックへなだれ込む「Start!」はオープニングに相応しいエナジーに溢れてるし、蒲田行進曲ぽいのから爽やかなポップロックへ展開する「オンナのエボリューション」とか超面白いし、エレクトロな要素を取り込んだアッパーな「赤い月」もアルバム中で良いスパイスになってるし、他の新曲もまあそんなポップロック。

なのにラスト「Hey! Hey! Girls Soul」の曲中のセリフがもう恥ずかしすぎて激萎えw アルバム1枚聴いてきた時間を返してってくらいの後悔の念すら湧いてくる。成長段階とはいえ歌唱パートのみっちゃんはめっちゃパワフルで、つまり残念なのはプロデューサーでしたってオチがここで明確になるわけ。みっちゃんいい子なのに何てことしてくれんの?w


CD

  1. Start!
  2. スキップ
  3. オンナのエボリューション
  4. プリペアー
  5. ふりむかないで
  6. GET
  7. ひとりぐらし
  8. 赤い月
  9. 卒業 〜TOP OF THE WORLD〜
  10. Teenage Dream
  11. Hey! Hey! Girls Soul

Teenage Dream
Singles(シャ乱Q / はたけプロデュース)

シャ乱Q〜はたけプロデュースのシングル6作をご紹介。


  • GET

  • 平家みちよ: 1st Single
  • Release Date: 1997.11.05
  • Produced by シャ乱Q

ハロプロのビッグバンはこの曲を起点に始まったと言っても過言ではない、みっちゃんデビュー曲にして「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」最終課題曲。つまりASAYANでは後のモーニング娘。結成メンバー5人もこの曲を歌うシーンが放送されてたわけ。やはり「♪好きだぁってぇ〜」のあたりが審査のポイントだったのかしら。

はたけ作のシャ乱Qまんまの歌謡ロック。この時期のシャ乱Qは斜陽の時期とはいえ、工藤静香に提供した「Blue Velvet」をヒットさせたはたけだけはわりと当時のJ-POPシーンをブイブイ言わせててw、実はそんな彼らしさが色濃く出てるのよね。作詞はつんく♂。

CD

  1. GET
  2. プリペアー
  3. GET (オリジナル・カラオケ)

  • 卒業 〜TOP OF THE WORLD〜

  • 平家みちよ: 2nd Single
  • Release Date: 1998.02.15
  • Produced by シャ乱Q

おかしいのはここから。カーペンターズの超絶名曲「Top Of The World」の日本語カバーで、カバーの許諾を得るためにみっちゃんがリチャード・カーペンター本人にアメリカまで会いに行くという、ASAYANではそんな一大ドキュメントが放送されてたけど、視聴率だとか話題性の餌食にされた挙句、企画自体見事にスベっちゃったっていう。

このシングルの1ヶ月後にはアルバムリリースが控えてたのでつまりこれは先行シングル。いやいや、それならもっとロックに攻めるべきだしカバーなんてやってる場合じゃないでしょうに。アルバム未収録となったカップリングはめちゃめちゃロックしててカッコイイしこっちがA面じゃダメだったわけ? みっちゃんいい子なのに何てことしてくれんの?w

CD

  1. 卒業 〜TOP OF THE WORLD〜
  2. 支えてくれなくちゃ
  3. 卒業 〜TOP OF THE WORLD〜 (オリジナル・カラオケ)

  • ダイキライ

  • 平家みちよ: 3rd Single
  • Release Date: 1998.07.01
  • Produced by はたけ

アルバムを経てリリースの3rdシングル。ここからはたけ単独プロデュース。

ヘヴィなリフが炸裂するロックソングで、ジャケの衣装がどう見てもシャ乱Q譲りだけど歌唱はロックシンガー然としたみっちゃん。こういう系統のシングルを4枚くらい出してからアルバム出せば良かったのに、ちょっと先走りしすぎだったんちゃう? その才能を信じたのであればもう少しプロモーションに時間をかけてあげてほしかったわよね。

この頃、みっちゃんとモーニング娘。の合同ライブが初開催。VHSやDVDに映像として残ってるけど、商品化にあたりみっちゃんソロコーナーはバッサリとカットされるというみっちゃん的には屈辱仕様っていう。完全版の商品化をお待ち申し上げます。

CD

  1. ダイキライ
  2. Fall the rain
  3. ダイキライ (オリジナル・カラオケ)

  • だけど 愛しすぎて (Mix for Single)

  • 平家みちよ: 4th Single
  • Release Date: 1998.10.25
  • Produced by はたけ

みっちゃん&モーニング娘。の初主演映画「モーニング刑事。」のオープニング曲。シャ乱Qの最初のヒット曲「上・京・物・語」っぽい切なくて疾走感もある歌謡ロックで言うほど悪くない、いえなかなかの名曲。映画のサントラ盤には別ミックスバージョンが収録。

映画のプロモーションでモーニング娘。との合同イベントも多かったこの頃のみっちゃん、なんとモーヲタに握手をスルーされるというさらなる屈辱を喫するの。カップリング曲はそんな踏んだり蹴ったりなみっちゃんが自分自身を落ち着かせようとするかのような、そんなアコースティカルなほのぼの系楽曲に泣かずにいられない・・・。

CD

  1. だけど 愛しすぎて (Mix for Single)
  2. 深呼吸しよう!
  3. だけど 愛しすぎて (オリジナル・カラオケ)

  • アナタの夢になりたい

  • 平家みちよ: 5th Single
  • Release Date: 1999.02.10
  • Produced by はたけ

モーニング娘。が紅白に出場したりレコ大新人賞取ったり、明日香が卒業を表明したり(当時は脱退と言ってた)、ASAYANがますますモーニング娘。で盛り上がっていく中でひっそりとリリースされた第5弾シングルははたけプロデュース時代で最もポップでキャッチーといえる楽曲。これくらい分かりやすいのを最初からバンバンよこしなさいよw

マイナー調の楽曲が続いてきた中でこのメジャーの切り返し。まだハロプロがアイドル軍団化する前とはいえアイドルソングっぽさすら感じるみっちゃんベストワークスの1つ・・・と言ったらロックシンガー的には不服かもだけど、素晴らしいガールズロック。

CD

  1. アナタの夢になりたい
  2. 春だよ
  3. アナタの夢になりたい (オリジナル・カラオケ)

  • scene

  • 平家みちよ: 6th Single
  • Release Date: 1999.07.28
  • Produced by はたけ

はたけプロデュース時代最後のシングルはみっちゃんが作詞に挑戦した切ない系ガールズロックで、アタシの青春ド真ん中だったLINDBERGっぽい・・・と思ったらドラムで参加してるのはまさにLINDBERGのドラムの人っていう(通称”チェリーさん”って言うんだけど)、実は個人的にめちゃくちゃ推したい平家ワークス。歌メロがモロにタイプなの〜♡

カップリングもみっちゃん作詞曲で、こちらははたけ作曲とはいえ全然ロック系ではなく、その後のつんく♂プロデュースを予感させるR&Bテイストな仕上がり。

CD

  1. scene
  2. retune
  3. scene (オリジナル・カラオケ)