- 飯田圭織: 3rd Album
- Release Date: 2004.12.29
- Produced by たいせー
アヴニール 〜未来〜
Album Review
「私の夢。それは歌うコト。」━━━ かおりんモーニング娘。卒業、未来へ
2作の地中海沿岸国ポップスのカバーアルバムに続く通算3作目のかおりんソロアルバムは、シングル「エーゲ海に抱かれて」「ドアの向こうでBellが鳴ってた」、UFの大御所:因幡晃提供のアコースティカルな隠れた名曲「ありふれた奇跡」などなど、モーニング娘。卒業直前と否が応でもおりん気運が高まる中へリリースされた全曲日本語オリジナル曲による作品集。地味に名作です、地味〜に。かおりん自身による作詞曲も1曲収録よ。
アルバムタイトルは”未来”を意味するフランス語、かおりん作詞曲も「歩いてゆこう…未来へ」と、やはり時期が時期だけに今作は新たなる第一歩を踏み出すかおりんに焦点があてられているようだわ。この作詞曲は、
「ゆっくりでもいいからしっかり歩いていこう 夢が待っているあの輝く未来へ」
などとかなり直接的で健康的な表現。かおりんが描き溜めた絵画をまとめた書籍「心のスケッチブック」には、美しい心が2次元化された「かおりんサイド」とエキセントリックな「ジョンソンサイドw」と、大まかに分けてこの2パターンがあったけど、こちらは前者の世界観が言語化された感じ。(次はぜひ後者を言語化しちゃって〜w)
かおりん卒業とは関係なさそうな男女の別れを描いた「私の中にいて」もなぜか卒業と重なって聞こえる地味名曲。「そろそろ行かなくちゃね」「はじまりのドアを開けて」と私は卒業するけどメンバーにはずっと「私の中にいて」ほしいみたいなまさにこの絵の世界観。
ブックレットには「わたしの夢。それは歌うコト。・・・(以下略)」とかおりんからのメッセージが載ってて歌に対する真摯な想いが綴られており、そして最後にはこんな言葉が!
聴いてくださる皆様と心と心で通じ合えたらいいなぁ…。
さあ!今すぐかおりんと”交信”しちゃってw
CD
- 初回限定:ハロプロフォトカード1種封入
- 未来図
- 歩いてゆこう…未来へ 作詞:飯田圭織
- ドアの向こうでBellが鳴ってた
- 情熱のトビラ
- 真珠貝
- 私の中にいて
- 旋律
- エーゲ海に抱かれて
- 世界でいちばんきれいな星空
- 真冬の輪舞曲
- さよならまでにしたい10のこと
- ありふれた奇跡
アヴニール 〜未来〜
Singles
-
エーゲ海に抱かれて
- 飯田圭織: 1st Single
- Release Date: 2004.02.04
2作のカバーアルバムに続いて発表されたカオリンソロ作は、本人にもヲタにもまさに待望の、①日本語による (ヲ━ッ!)、②オリジナル曲による (ヲ━━ッ!!)、③シングル (キタ━━━!!!)。引き続き「地中海レーベル」からのリリースで”Produced by つんく♂”の表記はないけど作曲はつんく♂。カップリングは作詞作曲ともにつんく♂。安っぽい音作りではあるけど旋律は初期タンポポに通じる美しさ。MVではワケなく眉間にシワを寄せる”ジョンソン”出現w!
あと当時、発売記念イベント@渋谷公会堂に行ったときのこと。2期タンポポ「王子様と雪の夜」のコスプレイヤーがいてド肝を抜かれたの。だってその人、男性だったんだもんw
CD
- エーゲ海に抱かれて
- 最後の接吻
- エーゲ海に抱かれて (Instrumental)
-
ドアの向こうでBellが鳴ってた
- 飯田圭織: 2nd Single
- Release Date: 2004.07.28
日本語オリジナル曲によるカオリン2ndソロシングル。1st同様イントロから無駄にドラマティックに盛り上がる美メロチューン。カップリングは対照的に落ち着いたアコースティカルな楽曲でこれがかなりの名曲。記念隊コンで披露されたときはアタシ一人で狂喜乱舞状態だったわ!まわりはみんなキョトーンとしてたけどw。2曲とも作曲のみつんく♂。
CD
- ドアの向こうでBellが鳴ってた
- 泣かずにいられない私です
- ドアの向こうでBellが鳴ってた (Instrumental)