☆☆☆ (みつぼし) – 月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。) (2007)

月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。): 1st Album
Release Date: 2007.02.28
Oricon Weekly: #16

Contents ☆彡
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Album Review

☆☆☆（みつぼし）
Revisit

再考「☆☆☆」(2012)

先日「バラライカ」から５年もの月日が流れていたことに気付いたの。まさか５年後に小春ちゃんがモーニング娘。卒業～モデルへ転身しているなんてね。「きらりん☆レボリューション」、そして「月島きらり」とは一体なんだったのか、本作発売から５年後の今に思うことをグダグダいくわよ！

リアルとヴァーチャルがシンクロするアイドルとしてはハロプロには既に”ミニハムず”等があったけど(主に劇場版)、この月島きらりはまだ未開拓だったTVアニメ向けシンクロアイドル。当初は１年の放送予定が「バラライカ」のヒットで急加速、少女を巻き込んだ大ヒットアニメに成長。双方のキャラが似通っていたことも少女には受け入れやすかったように思うわ。結果的に３年継続。放送終了後もその方法論はキャナァーリ”おがまな”をシンクロさせた「極上!! めちゃモテ委員長」へと引き継がれ、他にもスマイレージ扮する「リルぷりっ」や現在では元Milky Way”あお”こと”空野葵 (CV.北原沙弥香)”など、所属ユニットとは別の課外活動や本格的デビューへ向けての下地作りとしても機能しているわね。コミックスや関連グッズも売れまくり。小学館やタカラトミーは小春ちゃんのおかげで莫大な利益をもたらしたわ。

そして小学館は「CanCam」も発刊。「久住小春でもう一儲けしたい」という小学館の思惑と「モデルに挑戦したい」という小春ちゃんの夢。あらやだ！ここにWin-Winの関係が成立よ！つまり”きら☆レボ”は後続アイドルの活動基盤を作り上げた一方で小春ちゃん自身の将来への種蒔きでもあったわけね。誰も損をしない。これぞミラクル！小春ちゃんを最初に”ミラクル”と絶賛したつんく♂ボーイですらこの活躍は予想してなかったはず。このきらり1stアルバムに収録されてる数々の名曲は「バラライカ」のヒットがなければ聴けなかったかもしれないわ。当時の小春ちゃんにしてはずいぶんオトナな雰囲気の「I miss you」は、20歳目前の現在の小春ちゃんに歌って欲しい曲No.1よ！(2012.02.28)

☆☆☆（みつぼし）
Album Review

小春ちゃん　早くもアイドルの殿堂入り！

「恋☆カナ」でソロデビュー、続く「バラライカ」が脅威のロングヒットを記録と、着実にステップアップしてきた小春ちゃんがついにソロアルバム発売まで辿り着いたわ！アルバムのタイトルは「☆☆☆」。もはや小春ちゃんのシンボルマークといっても過言ではない「☆」を引用。実はコレ、小春ちゃん自身のアイデアによるもの。個人的にシンボルマークをタイトルにする発想はLED ZEPPELINの4thアルバムを彷彿させるわ。ちなみにタイトルは「みつぼし」って読むみたい。ZEPみたいにあえて読み方を決めない方が面白かったのに。ヲタの間で「なんて読むんだ？」って話題沸騰必至！？

月島きらりが子供に人気であったり、小春ちゃんがモーニング娘。のメンバーであるからか、これまでのシングルは子供やヲタ受けを狙った曲だったけど、アルバム用新曲４曲は典型的J-POPというかavexっぽいの。きら☆レボ関連の楽曲はavexアーティストへの提供が多いライターが中心だからこれは自然な流れなのかもしれないわ。アニメだとかアイドルだとかいう小春ちゃんを取り巻くイメージを取っ払ってもっと広くJ-POPで勝負させてみようという姿勢なのかもしれないわね。ジャケット写真ひとつを例にとってもいつものアイドル臭は比較的抑えられてるわ。きらりちゃんのトレードマークであるツインテールを封印して大人っぽくウェーブヘアーだもん(ブックレット内にはツインテールも有り)。

なので本作はいつものハロプロ路線とavex路線が混在している状態。結果ポップでカラフルなアルバムに仕上がってるわ。ハロプロ特有のクドさだとかロリ臭は控えめ、avex特有の使い捨て大量生産感もないのでとても聴き心地が良いわ！アニメ色もそれほど濃く打ち出されていないので純粋に「久住小春ソロアルバム」的な雰囲気も感じることができるわね。ZEP4thがロックの歴史的大名盤なら本作はアイドルの歴史的大名盤ってところかしら。後世まで語り継がれていく大名盤の完成よ！