- メロン記念日: 1st Album
- Release Date: 2003.03.12
- Produced by つんく♂
1st Anniversary
Album Review
苦節3年のメロン記念日がリリースした奇跡の1stアルバム
デビュー以降の鳴かず飛ばず状態から起死回生の一発「This is 運命」をカッ飛ばし、以降は着実にヲタを取り囲んでいったメロン記念日がリリースした苦節3年にも及ぶ活動の集大成ともいえる1stアルバム。方向性がまるで違う8枚のシングルを全て収録なのでバラエティ感満載ともいえるし、ほとんどベストアルバムともいえるそんな1作。
シングルではずっとお預けだったパンキッシュ・ロック系の新曲が1曲くらいはアルバムに入るかと楽しみにしていたらお預けを食らっちゃったのが少々イタかったけど、こうしてアルバムリリースまでこぎつけたのはデビュー1年目の状況から考えると奇跡。オープニング・エンディングのインストを除く新曲3曲のうちの実質のラスト曲「ENDLESS YOUTH」を聴くと、これまではまだまだ序章に過ぎずここからが始まり、とそれまでの3年を振り返りつつも未来を見据えた4人の決意表明とも受け取れる歌詞に泣けるわ。
今作をひっさげて念願の単独ファーストコンサートツアーも敢行。アイドルのライブなのにダイブやモッシュが湧き起こるという前代未聞の現象、ヘタすりゃそこいらのロックバンドなんかよりも白熱の現場と化するメロン伝説の謎に対する答えがここに!?
CD
- 初回限定:フォトスタンド仕様/特殊ブックレット封入
- メロン記念日のテーマ (OP)
- 赤いフリージア
- 香水
- ANNIVERSARY
- This is 運命
- 告白記念日
- 眠らない夜
- さぁ! 恋人になろう
- 電話待っています
- 夏の夜はデインジャー
- 甘いあなたの味
- ENDLESS YOUTH
- メロン記念日のテーマ (ED)
1st Anniversary
Singles
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甘いあなたの味
- メロン記念日: 1st Single
- Release Date: 2000.02.19
- Produced by つんく
モーニング娘。が国民的アイドルとして日本中をブイブイ言わせてる中「第2回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」に合格の村田めぐみ・斉藤瞳・大谷雅恵・柴田あゆみにより結成された「メロン記念日」がデビュー。なんかの雑誌の裏表紙一面にデカデカと広告が載ってたのを覚えてるけど全くもって興味なかったわw
2000年リリースとはいえまだまだ90年代的な空気感のJ-POPって感じだけどアレンジがかなり細部まで練られてるわね。デビュー曲だしボーカルはまだショボいけど音はわりと派手め。大谷マサオがメインボーカルってのが今となってはレア感満載でこんなにも異様な雰囲気を醸し出していたのかと再認識。柴ちゃんに至っては歌もビジュアルもイモ臭さ全開。「ホーミー」を聴いて違和感を感じたらそこが柴ちゃんよw
CD
- 甘いあなたの味
- スキップ!
- 甘いあなたの味 (Instrumental)
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告白記念日
- メロン記念日: 2nd Single
- Release Date: 2000.06.28
- Produced by つんく
新人だしただでさえ誰が誰だか分からないのにさらに4人同じヅラまで被られちゃ視界に入ってもユニットごと認識してなかったはずだわ。そんないつのまにかリリースされていた2ndシングルはストレートなアイドルソング。リリースの1ヶ月以上前のモーニング娘。2000春「ダンシング ラブ サイト」@武道館のゲスト枠で1stシングルに替わって初披露。
そういえばこの頃ハロモニ。で「バレリーナ戦隊メロン」が毎週のように出てたけど、まだ30分番組だったし貴重な時間を奪われるのが腹立たしくって仕方なかったわw
CD
- 告白記念日
- ふわふわふー
- 告白記念日 (Instrumental)
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電話待っています
- メロン記念日: 3rd Single
- Release Date: 2001.03.07
- Produced by つんく
モーニング娘。が絶好調のまま21世紀に突入したその影でひっそりとリリースされたメロンの3rdシングルにして21世紀初シングルは前作から約9ヶ月ぶりとかなりのブランク。サウンドも歌詞も「抱いて HOLD ON ME!」のようなラブマ以前の初期のモーニング娘。の世界観で、個人的にメロンの楽曲でアタシの耳がはじめて「あ!良さげ!」と反応した曲。ただ売り上げはやはり芳しくなかったようでたいして話題にならなかった1枚。
CD
- 電話待っています
- もう 待てませ〜ん
- 電話待っています (Instrumental)
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This is 運命
- メロン記念日: 4th Single
- Release Date: 2001.10.11
- Produced by つんく♂
ここでなんらかの結果が出なかったら解散と後がないメロンがリリースしたのが、つんく♂の音楽仲間の新堂敦士による、サビから一気に暴走が始まるパンキッシュ・ロック(作詞はつんく♂との共作)。オリコンでは自己最高位の20位台をマーク。まだメロンのCDを買ってなかったアタシも当時のリリースCMとか見て「あらまっ!?」と反応してかなり気になって、年末のプッチベストでちゃんと聴いて「どっひゃ〜〜〜!!」ってなったわ。
PVがワンハーフサイズしか制作されてないのが当時のメロンを取り巻く状況を物語ってるわね。攻撃的なサウンドに加え挑発的な歌詞にも基本M志向のヲタが感じたのか結果的にそんなヲタを虜にし、その後は単独コンはもちろんハロコンでも瞬時に沸点へ達する定番曲に。後世にまで伝えたいハロプロ・クラシックスのメロン筆頭ナンバーよ。
CD
- This is 運命
- Wa! かっちょEなッ!
- This is 運命 (Instrumental)
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さぁ! 恋人になろう
- メロン記念日: 5th Single
- Release Date: 2002.02.14
- Produced by つんく♂
とりあえず解散は回避できたメロン期待のニューシングルは、発売告知時点ではタイトルが「愛のボタンを連打連打」とこの時点でまたスゴいのが来る予感をヒシヒシと感じたものだけど、なぜかつまんないタイトルに変更。とはいえ楽曲は新堂敦士による期待通り、またはそれ以上のロック路線とこれまたメロンの定番曲としてハズせない1曲が誕生。カップリングもライブでよく披露されるアッパーチューン。こちらがA面でもおかしくないわ。
今作からメンバーのキャラ付けが決定。メルヘン担当⇢村田、セクシー担当⇢斉藤、ボーイッシュ担当⇢大谷、ナチュラル担当⇢柴田。ジャケの衣装がまさにそんな感じ。
CD
- さぁ! 恋人になろう
- ガールズパワー・愛するパワー
- さぁ! 恋人になろう (Instrumental)
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夏の夜はデインジャー!
- メロン記念日: 6th Single
- Release Date: 2002.06.19
- Produced by つんく♂
ラブマ以降ディスコ路線を突き進んだモーニング娘。のように、勢いづいたメロンもこのまま新堂系パンキッシュ路線を突き進むのかと思ったら、今作では再びつんく♂曲へ逆戻り。夏向けの爽やかなミドルチューンで最高だし良曲であることは確かなんだけども、求めてたのはこの路線ではなかったのよね。ちなみにデインジャーってのは「Danger=デンジャー」のこと。爽やかな曲調とは裏腹な夏の危険なアバンチュールの歌よw
CD
- 夏の夜はデインジャー!
- 愛メラメラ 恋ユラユラ
- 夏の夜はデインジャー! (Instrumental)
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香水
- メロン記念日: 7th Single
- Release Date: 2002.10.23
- Produced by つんく♂
基本的に柴ちゃんのソロ曲状態で、他3人はハモリや間奏のラップで登場するR&Bテイストのミディアムバラード。初期の状況から比べるとCD出してもらえるだけありがたいんだけど、でもやっぱこういうの求めてなかった。いや、切なくてめっちゃ大好きだし、ささいな抵抗する女の子にも共感だし、でも「ホラまたあの感じみせてよっ!」って気分で。
CD
- 香水
- 恋愛レストラン
- 香水 (Instrumental)
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赤いフリージア
- メロン記念日: 8th Single
- Release Date: 2003.01.29
- Produced by つんく♂
ソロ曲ってほどではないけどやはり柴ちゃんがメインの爽やかな陽性ポップチューンで、それまでの五分咲くらいだった柴ちゃんのアイドル性がここで一気に満開に。フリージアは柴ちゃんの誕生花。つまり柴ちゃんの柴ちゃんによる柴ちゃんのための1曲。ライブでも定番化。にしても「ホーミー(棒)」からよくここまで垢抜けたもんだわw
モーニング娘。の6期オーディションの課題曲でもあり、道重さゆが壮大な歌唱を披露して度肝を抜いてたけど、そんなオーディションの経過報告などがハロモニ。で毎週のようにOAされたというプロモーション効果もあって初のオリコン10位を記録。1stアルバム・ツアーも決定でメロンの時代もすぐそこまで!といった熱気がムンムンと漂ってたわね。
CD
- 赤いフリージア
- 遠慮はなしよ!
- 赤いフリージア (Instrumental)