- メロン記念日: 3rd Album
- Release Date: 2010.02.17
MELON’S NOT DEAD
Album Review
メロン記念日ロック化計画総まとめ、純度100%ROCKな3rdにしてラスト作
フルアルバムとしては実に6年ぶりの3rdアルバム。であると同時に、今作リリース2日後の10周年記念イベントで解散を発表で実質のラスト作。ハロプロ卒業後は単独FCも発足と細々ながら活動を継続していくかのように見せかけてからのこの発表はやはり衝撃。ヤル気満々なアルバムタイトルも解散を知ってしまうと全く意味が変わっちゃう・・・。
今作は5つのバンドとのコラボシングルを連打連打してきた「メロン記念日ロック化計画」の総まとめ的作品でどこを切っても純度100%のロックンロールアルバム。遅い、もう何もかも遅すぎるわ・・・なんてことを今更嘆いても仕方ない。長いことロック系メロンに飢えていたヲタへのメロンからの最後のプレゼントよ。味わい尽くすっきゃない!
前半のロック化計画シリーズに続くは既にライブ披露済み「ロマンチックを突き抜けろ! 〜Break it now〜」。「お願い魅惑のターゲット」に酷似してるのは作曲が同じ人だから。いいのいいのこの際二番煎じもだまって飲み干すわ。作詞はexプリンセスプリンセス:中山加奈子。続く「ALL AROUND ROCK」はスカ・パンク。スカ系も過去にカップリングであったけどいいのいいの二番煎じ三番煎じなんでもいらっしゃいw
新堂敦士復活で待ち焦がれていたあのメロンがついに降臨の「愛だ! 今すぐROCK ON!」。メロン気運が最も高かった2003年に出せてればきっとメロンのその後もいくらかは変わってたはず。きっとオリコンだって5位くらいにランクインしたはず。7年ぶりのドストライク・メロンに悔し泣きの嬉し泣き。ラストは再びBEAT CRUSADERSとコラボの「ALWAYS LOVE YOU」。メロンから最後のメッセージにガチ泣きよ。メロンのみなさん最後に素晴らしいアルバムをありがとう。これでようやく成仏できそう・・・。
CD
- メロン記念日のテーマ (Rock Ver.)
- DON’T SAY GOOD-BYE メロン記念日 × BEAT CRUSADERS
- ピンチはチャンス バカになろうぜ! (Album Ver.) メロン記念日 × ニューロティカ
- sweet suicide summer story メロン記念日 × ミドリ
- 青春・オン・ザ・ロード メロン記念日 × THE COLLECTORS
- メロンティー メロン記念日 × GOING UNDER GROUND
- ロマンチックを突き抜けろ! 〜Break it now〜
- ALL AROUND ROCK
- 愛だ! 今すぐROCK ON!
- ALWAYS LOVE YOU メロン記念日 × BEAT CRUSADERS
DVD
- DON’T SAY GOOD-BYE メロン記念日 × BEAT CRUSADERS
- ピンチはチャンス バカになろうぜ! (Album Ver.) メロン記念日 × ニューロティカ
- sweet suicide summer story メロン記念日 × ミドリ
- 青春・オン・ザ・ロード メロン記念日 × THE COLLECTORS
- メロンティー メロン記念日 × GOING UNDER GROUND
- 特典映像:夏フェス初参戦ドキュメント
MELON’S NOT DEAD
Singles【メロン記念日ロック化計画】
メロンが様々なロックバンドとコラボレーションしていく「メロン記念日ロック化計画」が始動。この構想はどうやら2年も前からあったらしく、メロンのライブにBEAT CRUSADERSのメンバーがゲスト出演したことがきっかけで、メロン自身もロックを歌っていきたいという強い思いから長い年月を経てようやく実現に至ったプランだそう。
コラボバンドはいわゆるロキノン系バンドと個人的にはよく知らないバンドばかりなんだけど、つんく♂の気まぐれにより散々振り回され続けてきたメロンの逆襲がここからスタートするのね!!! (でも時すでに遅し感もしなくもないのがなんとも・・・)
ちなみに下記シングルはすべてライブ会場やタワレコのみの限定リリース。
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DON’T SAY GOOD-BYE
- メロン記念日 × BEAT CRUSADERS: Single
- Release Date: 2009.06.24
ハロプロ卒業後のシングル第1弾にしてロック化計画の第1弾は「BEAT CRUSADERS」。バンドに関する知識はお面を被ってること以外なく、iTunesでさらっと聴いてみる限りどうやらバンドのカラーがまんま色濃く出たサウンドのよう。メロンのこれまでのロック系楽曲とは奥行きが違う70〜80年代初期英HM的な生々しさの中で4人のボーカルが音に飲み込まれず自己主張・・・とうか、初コラボとあってかお互いの緊張感が激突しあってる印象。
CD
- DON’T SAY GOOD-BYE
- DON’T SAY GOOD-BYE (Instrumental)
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ピンチはチャンス バカになろうぜ!
- メロン記念日 × ニューロティカ: Single
- Release Date: 2009.07.22
第2弾は「ニューロティカ」。イントロから大暴走のタイトル通りのバカ騒ぎ系ロックンロール。つんく♂が悪ノリしたときに見られるハロプロ楽曲のお祭り感にも近い・・・となればメロンとの相性も良さげなのも納得ね。騒ぐだけではなくそこにはしっかりとしたメッセージも内包。アルバムバージョンは曲の前後に体育会系ノリの寸劇が挿入されてるわ。
CD
- ピンチはチャンス バカになろうぜ!
- ピンチはチャンス バカになろうぜ! (Instrumental)
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sweet suicide summer story
- メロン記念日 × ミドリ: Single
- Release Date: 2009.08.12
第3弾は「ミドリ」。バンド名すら知らなくて恐縮なんだけど、イントロからたたみ掛けるアンサンブルに不思議なピアノの旋律が絡むといったどこか不気味でありつつも綿密なサウンドに、英語の歌詞を強引に空耳日本語読みした箇所もあったりと衝動的なメロンのボーカルが乗っかる。初聴きは全く印象に残らなかったのに最終的に最もドハマリしたわ。
CD
- sweet suicide summer story
- sweet suicide summer story (Instrumental)
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青春・オン・ザ・ロード
- メロン記念日 × THE COLLECTORS: Single
- Release Date: 2009.10.21
第4弾は「THE COLLECTORS」とやっと知ってるバンドが来た・・・といっても音楽はまったく聴いたことないけどけっこうな大御所さんバンドよね。タイトルやジャケのイメージ通りの昔懐かしセピア色の哀愁漂い系青春ロックソング。ミディアム・テンポでメロディックだし初聴きではいちばんとっつきやすい。コーラスワークもノスタルジック。
CD
- 青春・オン・ザ・ロード
- 青春・オン・ザ・ロード (Instrumental)
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メロンティー
- メロン記念日 × GOING UNDER GROUND: Single
- Release Date: 2009.12.30
最後を飾る第5弾は「GOING UNDER GROUND」。バンド名は知ってるくらいでほんとロキノン系には疎いんだけど、80’sエレクトロポップのシンセサウンドが煌びやかで、既存のロック系メロン曲に近い雰囲気も持ち合わせた5作中最もポップな印象。最後に相応しい打ち上げ花火的なノリが華やかでありつつもどこか切なさも感じさせるわね。
結果的にメロン記念日10年にも及ぶ歴史の最後のシングルに。「メロンティー メロンティー 探してみてもないよきっと 君だけのもの」は解散を知ってて描かれんではないかと勘ぐりたくなる、心の中でリフレインが止まらないステキなフレーズだわ。
CD
- メロンティー
- メロンティー (Instrumental)
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キスしてほしい
- THE BLUE HEARTS “25th Anniversary” TRIBUTE
- Release Date: 2010.02.24
メロン記念日がなぜかブルーハーツの25周年記念トリビュートアルバムに参加。他の参加バンドがTHE COLLECTORS、ニューロティカ、BEAT CRUSADERSとロック化計画のコラボバンドが3組もいらっしゃるのでおそらく彼らの推薦によって実現したんじゃないかしらね。ってかアタシ、ブルハどんぴしゃ世代だけど全く聴かずにここまで来ててw、メロンが提供した「キスしてほしい」もオリジナルを知らないっていう・・・。
ブルハトリビュート作参加にあたってのメロン喜びのコメント動画を発見。