【全曲解説】Reflection – 鞘師里保 (2022)

  • 鞘師里保: 2nd EP
  • Release Date: 2022.01.12

Reflection
Album Review

デビューEP「DAYBREAK」の続編? 2nd EP「Reflection」がリリース!

昨年8月のデビューEPに続くりほりほ2nd EP「Reflection」が”もう”リリースよ。早っ!まだ5ヶ月しか経ってないのに。いや、コレくらいが普通のリリースペースよね。今のハロプロがおかしすぎる。ってことで今作も5曲収録。りほりほによれば「前作のテーマであった”夜明け”で昇った太陽の、水面や地上を照らす、光の広がりをイメージしたタイトルです。」とのことで、前作よりは幾分か楽曲のジャンルの幅が広がってる印象よ。

DVD付き初回盤A・写真集付き初回盤B通常盤と3種ある中でアタシは初回Aを買ったんだけど、ブックレットを開いてビックリ!りほりほの写真が使われてるのが表紙1枚のみで、中面や裏表紙はイメージ画像や無地のページばっか。裏ジャケも足しか写ってないし、CDトレー下も白の無地で印刷すらしてないっていう。あと1,2枚くらい写真載せてくれてもいいのに。つまりいっぱい写真を見たかったら初回盤Bも買ってね!って仕様。このドケチっw

初回盤A DVD「鞘師里保 マイフェイバリット2021」

そんでその初回盤AのDVDの内容もビックリで、鞘師里保が2021年愛用したアイテムを紹介する企画という「そんなのYou Tubeでやればいいじゃん!」みたいなこれまたビミョ〜なコンテンツなの。でも「お仕事ではiPadが手放せません!」とか「高橋愛さんに薦められて黒酢にハマってます!」とか仕事や私生活に欠かせないアイテムを実物を見せながら結構な数を紹介してくれるりほりほは相変わらず可愛いくって、そんな中で意外なアイテムなのは「エレキギター」でいつかライブで披露する気でいるみたい。

あと、シリコン鍋の紹介で「持ってくるの忘れましたw」と、実物は見せずに編集で挿入した写真で対応するというシーンもあって、ステージ上では抜け目ないのにひとたびステージを降りると途端に鈍臭くなるところも相変わらずなりほりほでめっちゃワロタわw

Reflection
Track By Track

  • ① Go-by

  • 作詞:鞘師⾥保・Akira Aunset 作曲:Akira Aunset・APAZZI

のっけから超カッコいいダンストラックが投下。音だけだとイマイチなのでDance Practiceビデオ込みで見てちょうだい。キレッキレなんて範疇に収まらない凄まじいダンスをブチカマすりほりほにただ圧倒。りほりほにとってモーニング娘。のメンバーは足枷でしかなかったわけだわ。当時からこういうビジョンを見つめていたのならそりゃさっさとアイドルに見切りをつけるって話。ってかコレをマイク持って生歌で歌う気なの? 恐ろしい子!!


  • ② Take a Breath

  • 作詞:鞘師⾥保・宮野弦士 作曲:宮野弦士

こちらもカッコいいダンストラックだけど、ポップ寄りでファンキー風味。バックダンサー4人とのシンクロ加減が素晴らしくって、揃えるところはきっちり揃えて、その一方でコミカルなシーンもあって、そんな中で軽快にステップを踏むりほりほからはもう余裕すら感じるわね。アタシのイメージする最も「鞘師里保らしい」タイプの曲はコレかしら。


  • ③ Melt

  • 作詞:さらさ・鞘師里保 作曲:Michael Kaneko

サウンド的にはチルアウトタイムって感じでゆったりしてるけど、歌詞の女子は男子にフォーリンラブでそれどころではないみたい。つまりりほりほ初の「恋の歌」なの。

こういう中低音域で歌うスタイルってりほりほにピッタリな気がする。もっと低音でボソボソ歌ってビリー・アイリッシュみたいにやってほしいw 派手に踊り狂うのも最高だけどこういうダウナー路線も良さげ。本来はそういう気質の子でしょ?w 今作でいっちばん好き♡

この曲のDance Practiceビデオはまだ〜???


  • ④ Baby Me

  • 作詞:鞘師⾥保 作曲:orange spotting

今作唯一のりほりほ単独作詞曲で、幼少の頃の自分自身に語りかけてる曲だそう。モーニング娘。卒業から新しい事務所に所属するまでの宙ぶらりんな期間にりほりほはこの曲の歌詞のようなことを考えていたんでしょうね。この時期に別の道へ進むことも考えてたみたいだけど、やっぱりかつて夢見ていた自分にちゃんと応えてあげなきゃ!みたいなそんな感じ?


  • ⑤ Winding Road

  • 作詞:Kanata Okajima・鞘師里保 作曲:TAKAROT・FUNK UCHINO

いかにも現代っぽい上記4曲から突然2000年前後くらいの歌モノ系J-POPへ急展開するから意表を突かれたわ。というのもアタシは「鞘師里保=ダンス・ミュージック」みたいな固定観念を持っていたからなんだけど、だからこの歌モノ系が意外や意外で。デビューEPを含めても最も踊ってるりほりほが想像つかないくらい「歌唱」に焦点が当てられてるわ。

今作リリース日にはMVが公開されたのでつまりこの曲がリードトラックという位置付けなんでしょうけど、案の定ひとっつも踊ってなくって、でも「答えの出ない日常を今日も淡々と、でも着実に生きる」といった世界観をりほりほが全身全霊で表現してるようだわ。

アタシがりほりほに求めてる系統ではないんだけど、でもそんなこと言って固定観念を押し付けた日には冒頭の歌詞にもあるように「なんでそんな簡単に決めつけてしまうのだろう」と怒られそうよねw 「鞘師里保=表現者」という認識に改めないといけないかしら。


  • Reflection - 鞘師里保
    初回限定盤A
    【CD+DVD】
  • Reflection - 鞘師里保
    初回限定盤B
    【CD+写真集】
  • Reflection - 鞘師里保
    通常盤
    【CD】

CD

  1. Go-by
  2. Take a Breath
  3. Melt
  4. Baby Me
  5. Winding Road

DVD – 初回限定盤A

  1. 鞘師里保のマイフェイバリット2021

Reflection - 鞘師里保 (2022)

DAYBREAK - 鞘師里保 (2021)