【全曲解説】DAYBREAK – 鞘師里保 (2021)

鞘師里保: 1st EP
Release Date: 2021.08.04

Contents ☆彡
Album Review

Track By Track

① Find Me Out |
② BUTAI |
③ Simply Me |
④ Puzzle |
⑤ LAZER

DAYBREAK
Album Review

令和３年８月４日→３・８・４→さやしの日、ついにりほりほソロデビュー！

なるほど〜！芸能界復帰からソロデビューまでだいぶ時間かかったのってつまりこの「さやしの日」に当てたかったからなのねｗ復帰したはいいものの女優とかやりだすからアタシ困惑気味だったんだけど、こうしてまた音楽活動へと戻って来てくれて嬉しい限りよ♡

というわけでモーニング娘。卒業以降約5年半ぶりに放たれるりほりほのソロデビュー作は自主レーベル「Savo-r (セイバー) 」からのリリースの5曲入りEP。シングルだと順位で勝利/惨敗の結果がすぐ出るし、フルアルバムだと制作費もかさむし、じゃあ手堅くEPで・・・みたいなところかしら。EPならシングルチャートには載らないし、アルバムチャートでも「EPだもん！まだ本気出してないもん！」で済むものｗ (avexへ移籍したときのごっちんと同じやり方)

楽曲は最新鋭のクリエイターからの提供曲、とはいってもババアのアタシからすればみんな「誰？？」って名前ばかりだけど、基本的にダンスミュージックでまとめられてるわね。作詞は全てがりほりほ、もしくは共作で、⾃分をさらけ出したというその歌詞からはモーニング娘。卒業時には語られなかった「卒業した本当の理由」も聞こえてきそう？

DAYBREAK
Track By Track

① Find Me Out
作詞：鞘師⾥保・宮野弦⼠　作曲：宮野弦⼠

オシャレでムーディーなハウスって感じでめちゃステキ♡ モーニング娘。のオーディションを受けたばかりに東京へ迷い込んでしまったりほりほの困惑がテーマ？「しゅわしゅわポン！」とかやって元気に取り繕ってる自分に違和感を覚えつつ、でももう上京しちゃったし今更どうしようもないからとりあえず流れに任せてみよう・・・みたいな？

② BUTAI
作詞：鞘師⾥保・Akira Sunset　作曲：Akira Sunset・APAZZI

りほりほが最も輝く場所である「舞台」がテーマのダンスナンバーよ。モーニング娘。時代に幾度となく立った場所へ再び一人で向かうにはやはり恐怖が付き纏うのか、そんなソロ・アーティスト：りほりほの孤独な戦いが描写。ダンスはニューヨーク留学中にお世話になっていた先生が考案したものだそう。

③ Simply Me
作詞：鞘師里保　作曲：Akira Sunset・APAZZI

こちらもその先生が振り入れしたというダンスナンバーで、より派手でパワフルで本能的なイメージでめちゃカッコイイわ。「アンタらSNSでウッサいけどアタシはアンタらに構わずシンプルにやりたいことだけやって生きてくからね！」的な、周りの雑音から意識を逸らして自分のするべきこと集中したいというりほりほの強い意思が感じ取れるの。

④ Puzzle
作詞：鞘師⾥保　作曲：orange spotting

英語のラップも入ってるしヒップホップが混ざってる感じ？留学先のニューヨークのストリートでりほりほがパフォーマンスしてそうなイメージね。歌詞は恋愛モノだったらしいんだけどそこに限定せずにもっと様々な関係性に捉えれるように何度も書き直したとのこと。アタシは最初に聴いた時にはりほりほとヲタの関係性を歌ってるように聞こえたわ。

⑤ LAZER
作詞：カミカオル・鞘師里保　作曲：TAKAROT

りほりほが「直接伝えたい気持ちを歌った」という今作のリードトラックとも言えそうなトランス寄りのダンスミュージック。レーザー(LAZER)だけに、同じ「ステージ」がテーマの「BUTAI」は気持ちがネガティブ寄りなのに対し、こちらはめっちゃポジティブ。ついに恐怖を払拭したりほりほが全身いっぱいにレーザー光線を浴びて目の前でパフォーマンスしているかのような、そんな錯覚さえ覚えるわ。

「高音が出ない」という歌に関するコンプレックスもこの曲のレコーディングで払拭されたみたいで、りほりほによれば「無双状態に入った(笑)」らしく、これまで散々ブッ叩かれてきたのはアタシも知ってるけど、やはりこういうのは本人がいちばん痛感してるのよね。この曲で覚醒したとは言わないけど、でもそこへの一歩は確実に踏み出せたよう。

今作リリース直後の復帰ライブの模様を元にしたMVのりほりほが愛おしいわ♡