「SAYUMINGLANDOLL ～東京～」オリジナルサウンドトラック – 道重さゆみ (2018)

道重さゆみ: 3nd Album
Release Date: 2018.11.13

「SAYUMINGLANDOLL ～東京～」オリジナルサウンドトラック
Album Review

「オンナに嫌われるオンナの苦悩」がテーマ(？)の道重ソロ公演サントラ第3弾

道重ソロ公演「SAYUMINGLANDOLL」のサントラがまた登場、早っ!! 第3弾のテーマは「東京」。と言っても公演は観てないし、観に行こうとも思わないんだけどｗ、サントラとは名ばかりの実質のさゆソロ作だった前作「宿命」がこれまたイラつくくらいの良作だったので今作も購入よ。ええ、なんだかんだ発売を楽しみにしてた自分がいたのは認めるわ♡

東京だけにタイトルや歌詞に都内の主要地名が登場する今作は、先行配信されていたつんく♂作「Loneliness Tokyo」をリードトラックとした全12曲で、内2曲は道重リーダー時代のモーニング娘。のセルフカバー。つんく♂以外ではたいせい・大森靖子や、お初の(?)ライターさんが提供。全曲編曲の大久保薫は作曲もするのね！

前作はポップでオシャレで可愛いらしい、言うなれば「イヤミったらしいほどに調子ノリまくってるさゆ」像が浮かぶような名曲・佳曲が並んでいたのに対し、今作は、そういった類の楽曲も存在するにせよ、比較的マイナー調の楽曲が際立ってる印象で、歌詞も

「孤独なんてべつに普通」「私だけのイイネ探したいね」

と、どちらかといえばネガティブだったり、ネガティブ側からポジティブを見つめる目線。そんなイメージが最も集約されるのが「Loneliness Tokyo」なんだけどコレ、モーニング娘。によくあるつんく♂の「都会恐怖症ソング」そのもので、コレがさゆソロとなるとカワイイを追求するがゆえに敵を作りがちな「オンナに嫌われるオンナの苦悩を抱えるさゆ」像が浮かんでくるのが興味深いわね。（実際のストーリーは全然違うものみたいだけど）

さゆソロだし声加工を効かせたEDM中心なのはそろそろ胸焼けしてきそうではあるけどｗ、和テイストな「咲き誇れ」、さゆ版「フラリ銀座」的で落ち着いたジャジーな「ハイカラモダンガール」はかなりステキ♡（なんつーか年相応の可愛さ）。かといえば「シン・ジュク」は安心のノリノリポップロックだったりと、個人的には「宿命」に軍配をあげるけど、「東京」にもなかなか捨てがたい曲が収録されてるわ。