TAIYO & CISCOMOON 1 – 太陽とシスコムーン (1999)

  • 太陽とシスコムーン: 1st Album
  • Release Date: 1999.10.27
  • Produced by つんく
Contents ☆彡
Album Review |
Singles

TAIYO & CISCOMOON 1
Album Review

ブスがテーマ、5作のシングルを連発してきた太シス1年目の集大成

1998〜2000年あたりのハロプロが女性アイドル集団というよりはなんちゃって女性ディーヴァ集団といった様相を呈していたのはこの太陽とシスコムーンが存在していたからこそよね。そんな4人のディーヴァが5作のシングルを連発した後にその集大成としてリリースしたのが、ハロプロ名盤シリーズの1作として今でも語り継がれているこの1stアルバム。

全15曲収録とボリューム感がすごいけど、そのうち5曲はアルバムのイントロやアウトロ・またはインタールード的な小曲なので実質10曲。モーニング娘。なんかよりも対象年齢がオトナ向けのR&Bやファンクが全編に渡って貫かれてるのが名盤と言われてる所以かしら。もともと芸能経験があるメンバーが揃ってるところも大きな要因なはず。

つんく♂が書いた「LOVE論」って本に「太シスはブスがテーマ」ってハッキリ書いてたと思うんだけど、今作はそんなブスの恋や日常が描かれてて曲順等の構成がどことなくコンセプチュアル。アルバムの序盤ではムラついて欲情してたブスが誰にも相手にされずとうとう一人寂しく泣き入るのかと思いきや、奮闘の末(?)ラストの「ENDLESS LOVE 〜I Love You More〜」でついに恋人ゲット。「♪恋の神様にお礼がしたいわ〜ん」とまさかの大どんでん返しの感動のフィナーレに拍手喝采、スタンディングオベーション必至よ!


CD

  1. Introduction
  2. 月と太陽
  3. ガタメキラ
  4. Interlude1 〜Breath〜
  5. Be Cool Down
  6. Hey You!
  7. Interlude2 〜Soul Train〜
  8. Magic of Love
  9. 沈黙
  10. 宇宙でLa Ta Ta
  11. Interlude3 〜我想你〜
  12. Sunrise それでも陽は昇る
  13. Everyday Everywhere
  14. ENDLESS LOVE 〜I Love You More〜
  15. Finale

TAIYO & CISCOMOON 1
Singles

CM楽曲の依頼を受けたつんく♂がその曲を歌うユニット結成を思いつき、時間がないため芸能経験がある人の中から選ぼうってのがそもそものはじまり。オーディションはモーニング娘。同様ASAYANで放送され、ソウル五輪出場者の元体操選手の信田美帆・元大阪パフォーマンスドールの稲葉貴子・中国人歌手のRuRu・そして民謡歌手の小湊美和の4名が合格。ユニット名はオーディション中のチーム名の名前が由来(詳しくはwikiとか見てね)。


  • 月と太陽

  • 太陽とシスコムーン: 1st Single
  • Release Date: 1999.04.21
  • Produced by つんく

モーニング娘。のデビュー曲「モーニングコーヒー」が記録したオリコン初登場6位以上に入らないとユニットは「即解散」という条件付きでリリースされたデビューシングル。アタシの6位以下の予想を裏切り結果は4位と見事クリア。(オリコンに一封包んだでしょ?w)

「Taiyo and Ciscomoon Let’s Start!」と高らかな宣言から始まる、ラップを取り入れた超クールでカッコイイ系クラブナンバー。リズムトラックがビシバシ響いてくるのが最高だし、4人のボーカルもみんなタイプが違って既に個性が溢れてるわ。

CD

  1. 月と太陽
  2. Get on my Love
  3. 月と太陽 (Instrumental)

  • ガタメキラ

  • 太陽とシスコムーン: 2nd Single
  • Release Date: 1999.06.23
  • Produced by つんく

見事生き残った太シスはここから怒涛の4ヶ月連続シングルリリースを敢行。その第1弾はなんちゃってディーヴァがイントロからフェイクしまくる、性欲丸出しの爆アゲなファンキーチューン。ブスの欲情ほど面倒くさいものはないけどw「そうよオンナだってウォウウォウウォアハハ〜ン♡」とこれでもかと欲情しまくってて、もう最高なんだってば♡

つんく♂がよく書く性欲丸出しダンスナンバーのハロプロ初の例よねコレ。今なおハロコン等で後輩がカバーする機会にもちょいちょいお目にかかる太シスが残したハロプロ・名クラシックス。2003年にはヤグチ率いる「ZYX」もシングルのカップリングでカバー。ちなみにタイトルは「Gotta make it love」の発音を日本語化したもの。

CD

  1. ガタメキラ
  2. 月と太陽 -sexy beam remix-
  3. 月と太陽 -more cool remix-
  4. ガタメキラ (Instrumental)

  • 宇宙でLa Ta Ta

  • 太陽とシスコムーン: 3rd Single
  • Release Date: 1999.07.28
  • Produced by つんく

連続リリース第2弾。こちらはブスのくせにトキめいちゃってルンルン気分♪・・・だけで収まるわけもなく、さらに求める欲情深いブスの歌w。ではあるけども、歌詞の韻の踏み方がなんとも印象的で、ゆるやかに高揚していくサウンドも最高に心地よい太シスの最高傑作として君臨する大人向けのハウス系ダンスナンバーなの。「ガタメキラ」と並ぶハロプロ・名クラシックス。間奏では元体操選手:信田がアクロバットを披露と視覚的にも魅せるわ。

当時この楽曲聴いてもピンとこなかったんだけど、これがものっっスゴい名曲だって気付いたのはリリースから数年経ってとうの昔に解散したって頃に中古でアルバムを買ってからのことでしたわ。当時これを見逃していたなんてほんと損だわ〜。

CD

  1. 宇宙でLa Ta Ta
  2. ガタメキラ GTS -more energy remix-
  3. ガタメキラ -digital gigolo remix-
  4. 宇宙でLa Ta Ta (Instrumental)

  • Everyday Everywhere

  • 太陽とシスコムーン: 4th Single
  • Release Date: 1999.08.25
  • Produced by つんく

ラブマが世に出る前後は宇多田やMISIAがブレイク中でそういった女性ディーヴァ系R&Bが大流行だったけど、この連続リリース第3弾もそんなディーヴァ臭が強烈なバラード作品で、稲婆とルルの張り上げる歌声をフィーチャー。これをシングル化するのはかなり挑戦的だったと思うけど、チャート初登場順位を一気に落としちゃったのよね。CDは買わないでASAYAN見てただけだけど、ここで失速感を醸し出してたのはなんとなく感じたわ。

CD

  1. Everyday Everywhere
  2. 宇宙でLa Ta Ta -super afro remix-
  3. 宇宙でLa Ta Ta -after summer remix-
  4. Everyday Everywhere (Instrumental)

  • Magic of Love

  • 太陽とシスコムーン: 5th Single
  • Release Date: 1999.09.29
  • Produced by つんく

モーニング娘。がラブマで大フィーバーをカマしてた真っ只中でリリースとなった、太シス連続リリースの最終章はCD8cm/ジャケ12cm仕様の(ラブマと同じね)、最後を飾るに相応しいドリーミンで壮大なファンキーナンバー。PVも豪華!こちらは「ふるさとからのラブマ」みたいな起死回生とはいかなかったけど、これも解散以降もハロコンで披露されてたはず。

CD

  1. Magic of Love
  2. Versus
  3. Everyday Everywhere -crazy dance remix-
  4. Everyday Everywhere -sugee reggae remix-
  5. Magic of Love (Instrumental)

2nd STAGE - T&Cボンバー

TAIYO & CISCOMOON 1 - 太陽とシスコムーン