TANPOPO 1 – タンポポ (1999)

タンポポ: 1st Album
Release Date: 1999.03.31
Produced by つんく
Performed by:

Contents ☆彡
Album Review |
Singles (and more)

TANPOPO 1
Album Review

ラブマ前夜の初期ハロプロが生んだ大名盤「TANPOPO 1」

アイドルというジャンルがまだ完全復活していなかった当時のJ-POPシーンにおいて、モーニング娘。とはアイドルなのかアーティストなのか、その線引きが曖昧だったこのラブマ登場前の時期だからこそ誕生しえた、娘。2nd「セカンドモーニング」と並ぶハロプロ伝説の大名盤がこのタンポポ1stアルバム「TANPOPO 1」よ。

シングル曲としては、デビューシングル「ラストキッス」のシングル/アルバムバージョン2種、2nd「Motto」アルバムバージョン、後にシングルカットされる「たんぽぽ」の歌詞/ミックス/パート割り違いの初期バージョンを収録。

今なお歌い継がれている「たんぽぽ (Single Version)」からは等身大で爽やかなユニットの印象を受けるけど、実はこの初期タンポポはもっとアダルト・オリエンテッド志向。母体であるモーニング娘。よりもオトナ向けで、音的にもマニアック。ジャズやアシッドジャズ寄りのアプローチをみせた楽曲なんかもあって、とにかくオシャレでクールな楽曲の宝庫なの。むしろ今作においてはこの爽やかさが逆に浮いているともいえるほどよ。（もちろん「たんぽぽ」がタンポポ永遠のテーマ曲であることに異論はないわよ♡）

3人それぞれのソロ曲も収録。実質のなっちソロ曲だった娘。「ふるさと」なんかよりも前の話だからねコレ。なっちより後輩のヤグチの方が先にソロ曲をもらってたってわけ。しかもヤグチのソロ曲がこれまたすんごい名曲なのよね。そりゃなっちも「タンポポなんて聴かないべさ」と敵対心を露わにするはずだわｗ。

CD

ラストキッス (single version)
わかってないじゃない　石黒彩
センチメンタル南向き　矢口真里
Motto (album mix)
誕生日の朝
片想い　飯田圭織
ONE STEP
たんぽぽ
スキ
ラストキッス (album version)

TANPOPO 1
Singles (and more)

ラストキッス
タンポポ: 1st Single
Release Date: 1998.11.18
Produced by つんく

当時のモーニング娘。のツートップのなっち・明日香、演歌でソロデビュー済みの中澤姐さんといったオリメンの中において、立ち位置が曖昧だったカオリンと彩っペの救済的な企画だったのかしら。そこへ新メンバー3人の中からオーディションで選ばれたヤグチを加えた3人によるユニット「タンポポ」のデビュー作。オケ/メロ/ハモ、キャラ/ルックス/身長差、どれもが三位一体の美しさ。だけどジャケ写はなんか美しくないのよね〜ｗ。

CD

ラストキッス
時間よ止まれ
ラストキッス (Instrumental)

Motto
タンポポ: 2nd Single
Release Date: 1999.03.10
Produced by つんく

名曲すぎる次作と前作のその間で目立たずとも健気に咲いている、まるでタンポポのようなシングルだけど (やだ！アタシうまいこと言ってないｗ？)、この吐息スキャットを多用したクールでダークでエロティックなセカンドシングルにこそ初期タンポポの様式美が貫かれてるように思うのよ。これもまた名曲。初期タンポポにハズレはないのよ！

CD

Motto
愛の唄
Motto (Instrumental)

たんぽぽ (Single Version)
タンポポ: 3rd Single
Release Date: 1999.06.16
Produced by つんく

3rdシングルは1stアルバムからのリカット。今でこそタンポポ永遠のテーマソングという位置づけだけど、実はアルバム中においてはマイナー調の楽曲が多い中で珍しくメジャー展開をみせる異質なタイプだったのよね。このシングルバージョンは歌詞が一部書き直されボーカルも撮り直されたもの。後世まで伝えたいハロプロクラシックスだわ！

CD

たんぽぽ (Single Version)
A Rainy Day
たんぽぽ (Instrumental)

聖なる鐘がひびく夜
タンポポ: 4th Single
Release Date: 1999.10.20
Produced by つんく

ラブマフィーバー真っ最中にリリースされたタンポポ4thシングルは相変わらず美しいハーモニーを聴かせてくれるちょっと気の早いクリスマスソング。カップリングにはヒーリングミュージック的なソロバージョンも収録。この作品を最後に彩っペが卒業、結果的に初期タンとしても最後の作品に。初期タンポポこそタンポポ。この思いはずっと変わらないわ。