ファーストタイム
Album Review
いつの時代にも共鳴する普遍のポップスの記念すべき1stアルバム
モーニング娘。がメジャーデビューを果たした1998年。当時はビジュアル系バンドブーム全盛時代だったり、女性ではSPEEDが絶好調だったりと、激しいバンドサウンドや打ち込みサウンドが持て囃されてた時代。そういったJ-POPシーンへ産み落とされたモーニング娘。の1stアルバム「ファーストタイム」は異質だわ。J-POP以前の日本の歌謡曲・ニューミュージックのような楽曲が大半が占めてるの。流行とは一線を画してるのは明らかよ。
これはまだプロデューサーというよりはミュージシャン、ボーカリスト寄りであった当時のつんく♂ちゃんの音楽へのこだわりが反映されているんじゃないかしら?ブックレットの楽曲クレジットにはミュージシャン以外にも「Vocal」「Hramony」「Chorus」とメンバーの担当するメロディパートが別々に細かく記載されてるところからもそれは感じるわ。
本作にはインディーズ時代を含めた3枚のシングル「愛の種」「モーニングコーヒー」「サマーナイトタウン」に加え、デビュー曲候補としてあった「どうにかして土曜日」「ウソつきあんた」などなど全10曲を収録。時代が求める音に乗らずにあえて逆を行く。それが彼がよく口にする「ロック」ってことなのかも。でもアタシには、いつどんな時代においても共鳴する普遍のポップスを追求した作品に聞こえるわ!
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- 傑作
- 名作
- 神作
☆☆☆☆☆ ☆☆☆★ 傑作 名作 神作
CD
- Good Morning
- サマーナイトタウン
- どうにかして土曜日
- モーニングコーヒー
- 夢の中
- 愛の種
- ワガママ
- 未来の扉
- ウソつきあんた
- さみしい日